タクシー業界|コロナ対策!オススメの新規事業と採用の取り組み

外出や店舗営業の自粛で客数が減少したことにより大きな打撃を受けているタクシー業界。本記事では、売上減少を最低限に抑えるための新規事業と、取り入れてほしい採用戦略についてご紹介いたします。

 

 

コロナウィルスが与える経営への影響

5月中に47都道府県全てで緊急事態宣言解除が出されて、少しずつ人の動きも戻ってきたように感じられます。しかし、この数か月の間、日本経済が受けた影響は大きなものでした。

帝国データバンクの2020年4月度倒産状況( https://www.tdb.co.jp/tosan/syukei/2004.html )を見ると、倒産件数は全体で758件にも上ったことが分かりました。その中でも外出や営業の自粛による影響で、小売業・建設業・サービス業(宿泊業)の倒産件数が過去最多となり全体の約45%近い割合を占めています。

  1. また最近の社会の動きをみると客数の減少に伴う売上低下、従業員解雇、経営破綻、倒産などタクシー業界にもコロナウィルスの影響が及んでいることがわかります。そのような現状で「なかなか客数も増えない」「いつ2次感染拡大が起きて経営が厳しくなるか分からない」という今だからこそ、売上低下を最小限に抑えるための新規事業や、新たな採用の方法などをご紹介いたします。

 

 

  1. 今だからこそ取り組むべき2方向の取り組み

    コロナウィルスの影響を少しでも和らげるためタクシー業界が取り組むべき取り組みを
    ①事業②採用
    の2つの方向で説明していきたいと思います。

    1. 方向①:事業への取り組み

      まずは事業への取り組み、つまり、新規事業についてです。
      現状、新型コロナウィルスは抵抗力の低い高齢者の致死率が高いことから、感染リスクを踏まえた高齢者の外出頻度が減り、しばらくはこの状況が続くことが予測できます。実際、全国介護事業者連盟が5月12日までの1週間で、全国1,862の介護事業所を対象に新型コロナと経営状況の関係を調査した発表資料では

    2. ・感染リスクを心配した利用控えの件数増加
      ・外出自粛を意識したサービス変更増加(訪問介護サービスの急増など)
    3. を主な原因として、経営に「影響を受けている」と回答した事業所が、デイサービスでは90.8%、訪問介護では47.8%、有料老人ホームでは37.5%となりました。

 

 

 

参考:
「新型コロナウイルス感染症に係る 経営状況への影響について『緊急調査』 第二次分 集計結果」
http://kaiziren.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/05/kinkyuutyousa20200515.pdf
「【アフターコロナの採用】介護業界の動向や方法をご紹介」

https://www.jinzai-business.com/kaigo-saiyou-after-coronavirus

 

このことからも高齢者の活動自粛の様子がうかがえます。

そこでタクシー業界の既存事業を活かした取り組みとして

・デリバリー事業

①    利用者が飲食店に電話などで注文
②    タクシー会社に連絡が入る
③    運転手が店に行って代金を支払い商品を受け取る
④    利用者の元に届けて、代金と配達料金を受け取る

・駆けつけ介護事業

 

があげられます。

デリバリー事業は、主に飲食のデリバリーで高齢者以外にも幅広い年齢層に需要が見込めます

 

 

という流れになっており、国土交通省が4月21日にタクシーでデリバリー可能と発表してから、飲食店のデリバリーサービスを始めるタクシー会社が増加しております。

また既存事業から参入しやすい新規事業であり、一度に配達できる量が多いという点でデリバリーサービスの中心であるバイクや自転車と差別化が図れます。

駆けつけ介護事業は、訪問介護サービスを利用するまでではないが力を貸してほしい高齢者向けのサービスです。介護の資格を持っていない従業員でも取り組めるように出来ることと出来ないことをはっきり分ける必要があります。

 

できること できないこと
・警備対応(不在時の戸締り確認など)

・生活支援(家具の移動、買い物代行など)

・ご家族からの安否確認依頼

・医療行為

・身体介護(入浴、排せつ介助など)

・家事援助(食事の提供、洗濯掃除など)

 

また、従業員と利用者の安全を守るためにも感染防止の対策基準を設ける必要がありそうです。

    1. 方向②:採用への取り組み

      ここではコロナウィルスの影響で景気が悪化しても変わらずに続く、人手不足に対処すべく採用戦略についての取り組みをご紹介いたします。本記事では以下の3つの採用活動を取り上げます。
      ・webの活用
      ・リファラル採用(縁故採用)
      ・求人メディアの立ち上げまず、webを活用した採用戦略とは、求人特化型検索エンジン経由で自社採用サイトに誘導して求職者の応募を待つというものです。自社の採用サイトに求職者を誘導するメリットとして以下のようなことがあげられます。

メリット
① 字数の制限を気にすることなく自社の魅力をたくさん伝えられる
② 何人の求職者がサイトを閲覧・直帰(初めてサイト内のページを訪問し、他のページに行くことなく離脱すること)したかが数値で分かり、サイトの改善などに活かしやすい

 

また、自社採用のホームページと企業用のホームページは分けることをオススメします。

理由は直帰の割合を下げるためです。求職者が自社の募集要項などを知りたくても、そのページにたどり着くまで時間がかかったりサイトの案内が複雑な場合、求職者は諦めてサイトから離脱、他社の求人案件を探しに行ってしまいます。そのような機会損失を防ぐことが目的です。

リファラル採用とは、従業員の人脈を使って求職者を紹介してもらう、いわゆる縁故採用のことです。

メリットとしては従業員を通じて求職者のことを深く知ることができるため、マッチング度合いが分かること。一人当たりの採用コストを抑えられることなどがあります。
デメリットは多くの求職者を募ることは難しいということがあげられます。

求人メディアの立ち上げをすることで、採用戦略×事業戦略を同時に行うことができます。具体的には、メディアに他社の求人案件を載せて求職者を募り、人材紹介業も兼ねながら自社の採用もできるという構図になっています。
↓↓詳細は以下の記事に載っております↓↓
【ドライバー人材の人手不足を改善!】ドライバー業界の「最新」採用手法と人材紹介 https://www.jinzai-business.com/driver-hr-business-and-recruitment

 

  1. まとめ

    ここまでお読みいただきありがとうございます。
    コロナウィルスによる影響を少しでも緩和すべく今だからオススメしたい事業と、不景気になっても変わらない人手不足に対応すべく採用について触れました。ここまでの内容から、タクシー会社の成功事例・今行っているコロナ対策も知りたいという方は以下のセミナーを開催致しますので、ぜひご参加お待ちしております。

  2. 【webセミナー】タクシー業界の今取るべきコロナ対策セミナー

<2020年7月>

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/061782

 

  1. <2020年8月>

https://www.funaisoken.co.jp/seminar/2126020

 

◆このような方におすすめです。

  • ・コロナウイルスが業界に及ぼしている影響を知りたい
  • ・コロナウイルス対策として他社事例を知りたい
  • ・今すぐ行動したいが何をしてよいかわからない
  • ・今の事業領域で今後もやっていけるか不安
  • ・コロナ収束後の出口戦略を検討し始めたい
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