人材紹介のビジネススタイル、分業制・一気通貫制を徹底解説!


人材紹介には分業制と一気通貫制(両面制)の2つのビジネススタイルがあります。
それぞれどんな特徴があるのか?どんなメリット、デメリットがあるのか?わかりやすく解説します。

はじめに

はじめに基礎知識として、人材紹介のビジネスモデル、起業に必要な情報、手順について解説した記事がありますので、興味のある方はこちらの記事をご参照ください。
【2017年度版】人材業界での起業・独立のススメ―人材紹介編―
 

分業制・一気通貫制とは

分業制・一気通貫制(又は両面制)とは人材紹介のビジネススタイルのことです。
人材紹介会社と、顧客にあたる求人企業、求職者の関係性を横軸の図で表すと以下の様になります。

この図に基づいて、分業制と一気通貫制の仕組みについて解説します。


分業制とは、上記の図の様に人材紹介のエージェントが、企業側と求職者側に分かれて業務を行うことです。
企業側のエージェント、通称RA(リクルーティングアドバイザー)は、求人企業の開拓営業をはじめ、企業がどんな人材を求めているかのヒアリング、それを元に求人票の作成、企業側に人材の紹介などを行います。
対して求職者側のエージェント、通称CA(キャリアアドバイザー)は、求職者との面談を通じて企業の紹介、履歴書作成や選考のサポートなどの転職支援を行います。
そして、双方のエージェントで両者の情報を共有し、面接日程の設定や、選考から入社までのサポートを行います。これが分業制のビジネススタイルです。


対して一気通貫制はこれらの業務を1人のエージェントで行います。
企業側から求職者側の対応まで一貫したサービスを行っている事が一気通貫制の所以です。


では、それぞれにどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
次章にて解説していきます。
 

分業制・一気通貫制のメリット、デメリット

*分業制のメリット*
業務効率化によるマッチング機会最大化が実現
分業制の最大のメリットは業務効率が上がることによるマッチング機会の最大化を生み出せる点です。RAとCAそれぞれが、各自の業務に専念することが可能なので、「求人案件獲得数の最大化」×「求職者対応者数の最大化」が実現します。主に求人案件の多い大手人材紹介会社が採用しているスタイルです。

*分業制のデメリット*
RAの求職者への理解力、CAの企業理解力の低下
 対してデメリットは、RA、CA間それぞれの顧客の理解力が低下してしまうことです。例えば、RAが求人企業から「紹介してくれるのはどんな人材か?」と質問されたときに、十分な情報共有がなされていない場合は、一度CAに確認の連絡を取らなければなりません。逆の場合も同様です。この様に双方の理解力が一気通貫制と比べ低下するため、タイムロスが生まれてしまいます。また、お互いの魅力を的確に伝えることが難しいこともデメリットの1つです。

*一気通貫制のメリット*
手厚いサービスの実現
 一気通貫制の最大のメリットは、一人の人材紹介エージェントが企業側と求職者側の対応をするため、双方との距離間が近くなり、手厚い人材紹介サービスの実現が可能なことです。一人のエージェントが双方を十分に理解できるため、スピーディーな対応も可能です。また、求職者に企業を紹介してから実際に入社するまで、面接の日程調整や面接対策などの一連の流れに携わるので、マッチングの精度も高くなります。主に欧米で主流のスタイルとなっています。

*一気通貫制のデメリット*
対応できる数に制限がある
 分業制と違い双方の顧客担当を行うため、自然と一人のエージェントの負担が大きくなります。そのために対応できる求人企業数、求職者数に制限がかかってしまいます。無理に一人当たりのエージェントが担当する人数を増やしてカバーしようとすると、一人の求職者にかけられる時間も減り、メリットである手厚いサービスの実現が難しくなってしまいます。

この様に双方にメリット、デメリットがあることがわかります。人材紹介会社はこれらのスタイルから、会社が描くビジョンの実現、企業理念をもとにスタイルを選択しサービスを行っています。

どちらが良いのか

メリット、デメリットがわかった分業制・一気通貫制ですが、実際どちらのスタイルが良いのでしょうか?
もちろん会社の将来像に合わせたスタイルを選択するのがベストです。しかし、あくまで参考程度に新規参入する際のスタイルの選択方法を紹介します。

最初は、多くの人材紹介会社が一気通貫制の人材紹介サービスを行っています。理由としては、企業側、求職者側との信頼関係が十分に築けていないからです。一気通貫制の手厚いサービスで、多くの実績、信頼を得たのちに、分業制に変え、業務の効率化を目指すという戦略を取る企業が多いようです。しかし、企業が大きくなっても“一気通貫制のサービス”を強みにする会社もあるため一概には言えません。自社の強みを見つけ、それを十分に活かせるスタイルを選択することが最も重要だと言えるでしょう。

まとめ

人材紹介には分業制と一気通貫制というビジネススタイルがあります。
それぞれのメリット、デメリットは以下の様になります。

*分業制のメリット*
・業務効率化によるマッチング機会最大化が実現
*分業制のデメリット*
・RAの求職者への理解力、CAの企業理解力の低下
*一気通貫制のメリット*
・手厚いサービスの実現
*一気通貫制のデメリット*
・対応できる数に制限がある

この様に双方に魅力があります。是非、自社の理念に合ったスタイルを選択し、人材紹介参入の検討をしてみてはいかがでしょうか?

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