Googleアナリティクスを活用した「採用情報ページ」の解析方法② ~ユーザー属性の解析方法~

【Googleアナリティクスを活用した「採用情報ページ」の解析方法】について、
2回に渡ってお伝えしてまいります。

前回はGoogleアナリティクスで何が分かるか、
についてお伝えいたしました。
前回の記事はこちら
Googleアナリティクスを活用した「採用情報ページ」の解析方法①
~Googleアナリティクスで何が分かるか?~

本日は、どんな人が採用ページを見に来ているのか?という
「ユーザーの属性」から読み取れる内容についてお伝えしていきます。

では早速、Googleアナリティクスにログインしていただきまして、
左列のメニュー「ユーザー」の項目をご覧下さい。
前回の復習ですが、こちらには、
・どんな地域の人が見たか
・何歳くらいの人が見たか
・男性、女性の属性
など、「どんな人が見たか」というような情報が格納されております。

※はじめてアナリティクスを導入した際には
性別や年齢は見ることができませんので、
事前に下記のカンタンな設定が必要になります。

①ユーザーの分布ボタンをクリック

②ユーザー属性とインタレストカテゴリに関するレポートの
「有効化」という青いボタンをクリック(有効化してください)

こちらで事前準備が完了します。
設定日以降からデータが貯まりますので
セッション数(サイトへの訪問数)にもよりますが
約1週間~1ヶ月くらいで、見れるようになると思います。

さて、採用サイトが「kaisya-saiyo.com」などのように独立したページなら、計測は容易ですが
自社サイトの場合などで「kaisya-saiyo.com/recruits」などのように、
トップページの下に、採用ページがある場合が多いと思うので、
その場合の設定方法についてです。

複数方法があるのですが、一番おススメは「セグメント機能」を使って、
特定のページだけ見たユーザーのデータのみに、絞り込むことが可能です。

(セグメント設定方法)

①すべてのユーザーボタンをクリック>新しいセグメントをクリック(赤いボタンです)

②「条件」>Flashのバージョンと書いてあるボタンをクリック
>検索窓に「ページ」と入力>ページを選択

③フィルター:ユーザーに変更>ボックスに/recruits/を入力

④覚えやすいセグメント名を付ける>保存

⑤すべてのユーザーの右にある、下矢印を押して、「削除」を選択

以上で、サイトの中でも/recruits/を含むページを見たユーザーだけに絞込みが完了しました。
自社のサイトのドメインに合わせて、設定してみて下さい。
なお、セグメントは一度保存すると、次回も選択できます。

続いて、ユーザーの属性でチェックしておきたい
「5つの項目と指標」をご紹介します。

(チェックすべき項目)
①年齢
②性別
③地域
④新規とリピーター
⑤デバイス

こちらの項目は、アナリティクスでは「ディメンション」と呼ばれております。
簡単に言うとデータの「属性」です。
左列メニュー内の「ユーザー」の中に全て格納されております。

確認方法は、以下の通りです。
①年齢 :ユーザーの分布>年齢

②性別 :ユーザーの分布>性別

③地域 :地域>地域>市区町村

④新規とリピーター :行動>新規とリピーター

⑤デバイス :モバイル>サマリー

以上がチェックすべき項目です。
続いて、チェックすべき指標についてです。

(チェックすべき指標)
上記各ディメンションに対して、採用ページ、採用サイトにおいて
特に注目してみるべき指標は、下記3点です。
①セッション
②直帰率
③ページ/セッション
(用語の詳しい説明については、色々なサイトでご紹介もされているのでここでは割愛します。)

①セッションについて
サイトへの訪問回数が多いのか、少ないのかを表しています。
・見に来てほしいユーザー層からの訪問があるのかどうか
・訪問数が少ないのか、多いのか
をチェックしてみてください。
「訪問を増やすために、他に何か施策はないか?」
などを検討するために見る指標です。

また、訪問数を見ることで、応募率(※)が良いのか、悪いのかを判断することが可能です。
(※)応募数÷訪問数×100=応募率(%)

例えば
・応募人数10人
・訪問数1000 の場合
・応募率は、1%となります。

仮に、応募がほしいユーザー層が「25-35才女性」として
全体での応募率が1%に対し、25-35才女性の応募率が0.2%とすると、
「ここの層を増やすためには、どんな内容が必要なのか?」
といった施策を考えることができます。

アナリティクスで数値を見る目的は
数値を見て、施策を考えて、実行するためです。

ここを押さえて、見るようにしましょう。

②の直帰率について
直帰率は、他のページを見ずに離脱した割合を見ることができます。
(直帰率の求め方)
最初に訪れたAページから他のページへ遷移せずに離脱したセッション数÷最初にAページに訪れたセッション数の合計×100(%)

直帰率を見る目的は、「なんで直帰されてしまっているのか?」と考えることにあります。
よくある直帰されてしまう理由としては
・求めている情報がない
・見づらい、第一印象が良くない
・ページを開くまでに時間がかかる
・広告を出している場合、コピーとページにミスマッチがある
・無駄なキーワードによる引き込みがある
などがあります。

あくまで採用サイト、採用ページは、応募を取ることが目的です。
なので、直帰率が高い低いで一喜一憂せず、
・直帰率が高いのはなぜか?
・直帰率が低いのに応募がこないのはなぜか?
など、上のよくある理由などから、原因を考えて、対策を講じることが重要です。

③ページ/セッションについて
こちらは、一人あたりの閲覧ページ数の平均値を見ることができます。
平均PV(ページビュー)数とも言います。
(ページ/セッション求め方)
ページビュー÷セッション

こちらの数値を見る目的は、
「内容に興味を持ってくれて、別のページも見てくれているかどうか」
を見るために使います。

採用サイト、採用ページの場合
・エントリーフォーム
・他の職種の求人情報ページ
・会社概要ページ
・商品紹介ページ
など、別々のページを用意している場合が多いと思います。

仮に、デバイス別で見た場合、
モバイル経由での平均PV数が、PCに比べ少ない場合
・モバイルの導線の設計に問題がないか
・ボタンは押しやすいか、分かりやすいか
など、見直しを行うことが可能です。

ただ、エントリーフォームが、求人情報と同じページにある場合は
他のページ遷移して離脱してしまうことも考えられるので
平均PV数は少ない方が良い、という場合もあるでしょう。

あくまで自社のサイトの設計を踏まえたうえで、
平均PV数が多い方が良いのか、少ない方が良いのか、考えることが重要です。

以上、ユーザー層の解析について、
「ターゲットとしているユーザー層から、どうしたら応募を増やすことができるのか?」
そんな考え方の参考にしていただけると、幸いです。

 

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