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コロナショックによる景気・雇用状況の変化
有効求人倍率を見てみると、20年1月は1.49倍で前月と比べて0.08ポイント減、20年2月は1.45倍で前月との比較で0.04ポイント減となっています。
(※有効求人倍率とは求人数を求職者数で割った値のことで、雇用状況から景気を知るための統計資料のことです。)
コロナショックにより企業の採用活動が消極的になり、景気が悪化していることがうかがえます。
そして20年3月、有効求人倍率は1.39倍と、前月との比較で0.06ポイント減となり、3年6ヵ月ぶりに1.40倍を割り込み、それ以降も数値が悪化しております。
(出典:一般職業紹介状況について(厚生労働省))https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000611087.pdf
コロナショックによる求職者への影響
有効求人倍率の推移から推測すると、コロナショックにより企業の採用活動は消極的になっていることが予想されます。
また、新型コロナウイルスに伴う政府要請を踏まえ、2021年度入所希望者を対象とした採用イベントや企業説明会の多くが中止や延期となりました。
説明会や面接もオンラインで開催されることが多く、例年の採用活動とは大きく異なっております。
新卒や転職者にとっては厳しい状況であると同時に、例年とは異なる日程や採用方法に臨機応変に対処する力が求められています。
コロナショックによる求人メディア運営会社への影響
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、多業種、多業界で経営不振という状況が続いております。
そのため企業は、人材採用に資金を割く余裕はなくなり、求人数は落ち込みます。
その結果、求人メディア運営会社にとっても、自社のサービスの需要が低下し業績が悪化することになりかねません。
コロナショックによる影響に臨機応変に対応し、先を見据えた対策をすることが求められているのです。
コロナ不況下で求人メディア運営会社が今すぐ検討すべきこと
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出を自粛する人が多い中、ほとんどの人がパソコンやスマートフォンを使う機会が増えると思われます。
よって、コロナ不況下ではWebマーケティングによる対策が有効になってきます。
Webマーケティングとは、Web上での集客のことです。
求職者のニーズに応えるため、自社サイトや求人メディアを見直しましょう。
また、サイトのアクセス数を高く維持するためにも、ユーザーの流入経路(求人メディア)を多様化させることも検討したい点です。
コロナ不況に負けない人材募集のWebマーケティングとは?
1)SEO対策
SEO(Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」の略で、検索エンジンの上位に表示させることで、多くのアクセスを集めて集客する手法のことです。
そのためには、ユーザーの検索意図を読み取り、ニーズを満たすコンテンツを作成することが必要となります。
人的コストと時間的コストがかかりますが、その分費用は抑えられ、成果に結びつきやすいというメリットがあります。
2)Web広告
①リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンに連動した広告のことです。
費用はかかりますが、通常検索よりも上位に表示されるため、自動的に顧客を集めることができます。
②ディスプレイ広告
Webサイト上によく表示されるもので、サイトを指定して表示でき、検索広告より低コストです。
③SNS広告
SNS広告とは、Twitter・Instagram・FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に配信する広告のことをいいます。
SNS広告は一度シェアされればそれ以降は費用がかからないという利点があります。
3)SNSの活用
SNSを広告としてではなく情報を発信するツールとして利用し、
商品やキャンペーンの告知をして売り上げを伸ばすこともできます。
自社求人メディアを多様化させましょう!
運営する求人メディアを増やすことで、ユーザーの流入経路を多様化させ、サイトのアクセス数を高く保つことにつながります。
ここでは、コロナ不況下で効果的なWeb上の求人メディアを紹介いたします。
1)Web求人サイト
Web求人サイトに自社の求人情報を掲載する方法です。
・情報量を多く記載することができ、仕事場の雰囲気なども伝えることができる。
・文字だけでなく動画や音声なども駆使することで多くの情報を伝えることができる。
・Web媒体に記載することで求職者が時間も場所も選ばずに閲覧できる。
・応募も24時間受付可能のため手広く募集することができる。
などのメリットがあります。
Web求人サイトにも様々な種類があり、それぞれに特徴があります。
その中から有効な求人サイトを探すためには、採用ターゲットを明確にすることが必要です。例えば、
①どのような人がほしいのか。
②何人ほしいのか。
③いつまでにほしいのか。
④いくらでほしいのか。
などの要素を明確にし、その特徴に合った求人サイトを選ぶことで、効率よく募集することができます。
応募数を集めるためには、
・クリック課金型
→クリックされたら広告費が発生するため、費用対効果を分析しやすいです。
効率よく応募を集めるには、
・応募課金型
→応募があった時点で広告費が発生します。掲載料金は無料であるため、リスクなく応募することが可能です。
このような違いもあるため、自社に合わせて、様々な媒体の中から活用をご検討ください。
2)ソーシャルリクルーティング
ソーシャルリクルーティングとは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した採用活動のことです。
企業と個人が双方向にコミュニケーションをとることができるため、
・低コスト
・情報の拡散力が高い
・求職者の人柄を予測できる
というメリットがあります。
しかし、頻繁に情報発信をしていかないと多くの情報の中に埋もれてしまうため、
マメな情報発信が必要となります。
3)まとめ
結論としましては、「コロナショックの対策としては、Webマーケティングや求人メディアの多様化が有効」ということになります。
コロナ不況を好機と捉え、ご紹介したようなWebマーケティングの活用や、新しい求人メディアの導入に取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、弊社では
「人材サービス業界向け新型コロナウイルス対策レポート」をご用意しております。
1.コロナショック:日本経済低迷の現状
2.人材サービス業界に及ぼす影響
3.コロナ対策:リモート体制の導入整備
4.不況に強い中小企業のマーケティング
5.人材サービス業が今実施すべきこと
6.安定的な求人応募体制の構築
7.まとめ
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<参考記事>
船井総研人材ビジネス支援部運営キュレーションサイト
「人材採用・人材募集ドットコム」
「SNSを用いた最新の人材募集方法」https://www.jinzai-business.com/71
「人材募集の方法【10選】」https://www.jinzai-business.com/35