【人材採用】合同企業説明会に頼らない 「オンライン採用」導入のポイントとメリットとは?

新型コロナウイルス感染症に罹患された方、体調を崩されている方、影響を受けられている方へ、謹んでお見舞いを申し上げます。

「採用活動は、実際に顔を合わせてみないと分からない」というのは本当でしょうか?

昨今では、新型コロナウイルスの感染拡大により多くの企業で採用活動がオフラインからオンラインに移行しています。”消極的”にオンライン採用に移行した企業も多くありますが、”積極的”にオンライン採用を行った企業では既に沢山の成功事例が生まれています。求職者も求職活動をオフラインからオンラインに移行しつつある今、企業側の採用活動がオフラインのままでは良い人材を見つけることはできません。
 この記事では、採用活動を”積極的”にオンラインに移行してもらえるよう、そのメリットとポイントを紹介しています。

 

 

1.“オンライン採用“とは

オンライン採用とは、従来はオフラインで行われていた採用活動をオンライン、つまりインターネットを活用して「非対面」で行うことです。
 
 従来の採用活動においては、エントリー受付や会社説明会の予約、重要事項の連絡などは既にオンラインで行われていましたが、会社説明会や面接などはオフラインで行われるのが一般的でした。ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により、昨今では会社説明会や面接もオンラインで行われるようになりました。

 

2.“オンライン採用”導入のメリット

この章ではオンライン採用を行うことによるメリットを紹介します。
 

採用活動の高速化

 一つ目のメリットが「採用活動の高速化」です。
 
 例えば、ある企業が人材を募集するために求人広告会社を利用していたとします。一般的な求人広告会社を利用する場合、求人広告の掲載を依頼してから実際に掲載されるまでに、およそ3週間から1ヶ月の時間が掛かります。何故なら、求人を掲載するまでに、まず求人広告会社とミーティングを行い、次に原稿作成のための取材を受け、取材を元に原稿を作成してもらい、作成した原稿を確認するというプロセスが発生するためです。しかし、求人サイトであれば即日で求人を掲載することが可能です。何故なら、求人サイトであれば登録から原稿作成と掲載までの全てのプロセスをオンラインで行うことができるからです。
 
 その他に、面接なども高速化が可能です。対面で行われる面接の場合、応募者は面接を受けるため所定の日時に所定の場所に訪れなければならないため、予定の調整に時間がかかります。しかし、面接をオンラインで行うことができれば、自宅や外出先からでも面接を受けることができるため予定の調整がしやすくなり、それゆえ応募後すぐに面接を行うことができます。
 
 したがって、採用活動のオンライン化は採用活動を高速化できます。
 

母集団形成の容易化

二つ目のメリットが「母集団形成の容易化」です。母集団の形成とは、自社の求人にマッチしそうな候補者を予め集めることです。
 
 人材募集の方法には様々なものがありますが、一般的に多くの企業で行われているのが会社説明会や合同説明会です。これらの説明会は、従来であれば社内で行うか会場を借りて対面で行われるため、求職者は参加のために所定の日時に所定の場所に訪れる必要がありました。したがって、中には予定の都合上参加したくてもできないという求職者が存在している可能性があります。
 
 しかし、これらの説明会がオンラインで行われれば、求職者は自宅や外出先からでも参加することができます。加えて、説明会がリアルタイムでの中継ではなく録画の場合、参加者は時間すら自由に選んで説明会に参加することができます。したがって、採用募集活動がオンライン化されることにより、母集団形成が容易になります。
 

採用機会損失の減少

 三つ目のメリットが「採用機会損失の減少」です。
 
 二つ目のメリットである「母集団形成の容易化」でも述べた通り、募集活動をオンライン化することにより、求職者には時間と場所の制約が無くなります。つまりこれは、従来のオフラインでの募集活動ではリーチできなかった層にもリーチできる、つまり会社のことを知ってもらえるということを意味します。そしてその結果、今までよりも大きな母集団の形成が可能になるため、より求人にマッチした人材を見つけられる可能性が高くなります。したがって、募集活動のオンライン化は採用機会の損失を減少させることができます。
 

コストの削減

 四つ目のメリットが「コストの削減」です。
 
 採用活動には様々なコストがかかりますが、オンライン化によりそれらのコストの削減が期待できます。例としては、会社説明会や面接に伴うコストです。
 オフラインの会社説明会を開催するには、場合によっては会場をレンタルする必要があり、その場合開催するたびに金銭的コストが掛かってしまいます。ですが、会社説明会をオンラインで行えば、撮影時に一回のみコストが掛かってしまったとしても、その後は何回開催しようと追加のコストはかかりません。加えて、オフラインの会社説明会の場合は、会場の設営や撤収の必要があるため、人的コストが発生してしまいます。ですが、こちらも同様に、オンラインであれば一度撮影してしまえばその後はそのままでよいため人的コストも掛かりません。
 
 そして面接においても同様に、オンライン化により金銭的コストや時間的コストが削減できるため、採用活動はオンライン化により様々なコストが削減できます。

 

3.“オンライン採用”導入のポイント

この章では、オンライン採用を導入する際のポイントを紹介します。ここで全てを紹介することはできませんが、特に大切な二点を紹介します。
 

採用プロセスの最適化

 一つ目のポイントは「採用プロセスの最適化」です。「最適化」の内容は様々あり、会社によっても異なるためここではその一部を紹介します。
 
 採用活動のオンライン化に伴い最適化が必要な点のひとつとして、ミスマッチの防止があります。例えば、会社説明会も面接もオンラインで行う場合、求職者は一度も会社を訪れることなく、また社員と対面で話すことなく採用が決定してしまうかもしれません。そうすると、場合によっては求職者が会社のことをよく理解していなかったり、職場の雰囲気と合わなかったがために退職してしまう可能性があります。そこには、オンラインは便利な点も沢山ある反面、オフラインと比較した際に伝えるのが難しい情報があったり、コミュニケーションをとるのが難しいという側面があるからです。したがって、オンラインで採用活動を行う場合、会社はミスマッチを防止するために、情報を伝わりやすいよう工夫したり、コミュニケーションを活性化するための工夫を行う必要があります。
 
 例としては、会社の様子や職場の様子を撮影し動画で紹介したり、社員へのインタビュー動画や面接とは別に社員とのカジュアル面談を実施する等の施策が考えられます。ただし、これらの例はほんの一部であり、会社によっても適切な方法は異なるため、自社で工夫を凝らすか外部に協力を依頼するのがよいと言えます。
 

使用ツールの選定

 二つ目のポイントは「使用ツールの選定」です。
 
 使用ツールとは、オンラインの会社説明会の動画を配信するツールや、オンライン面接を行うためのツールのことです。これらのツールは様々なものが存在しますが、ツールごとに機能に違いがあったり、使用可能な環境が異なるため、会社の意図や求職者のニーズにあったものを選定する必要があります。
 
 例えば、オンライン面接で使用するビデオ通話ソフトでも、事前準備としてソフトのインストールが必要なものや不要なものがあったり、アカウント登録が必要なもの不要なものがあります。使用面においても機能の違いや、仕様にも違いがあるため、どのような形式で面接を行うかによって適切なツールは異なります。したがって、まずはオンライン採用をどのような形式で行うのかを明確にし、それに合ったツールを選定する必要があります。

 

4.さいごに

この記事では、オンライン採用とメリットとポイントを紹介しました。オンライン採用にはここで記した以外にも様々なメリットがあります。そして記事の最初に述べた通り、昨今においては求職者の求職活動がオフラインからオンラインに移行しているため、メリットの有無にかかわらず企業はオンライン採用を始めるべきだと言えます。
 
 ですがそこには抑えるべき様々なポイントがあります。ポイントは数多くあり企業によっても適した実行方法が異なるため、ここではその一部しかご紹介することができませんでした。ですが、是非この記事を読んでいただき、企業の採用担当者様にはオンライン採用を始めていただきたいと考えております。
 
 その過程においてはどこがポイントでどの様に実行すればいいか、分からないことが多く出てくるかもしれません。船井総研では沢山の事例があるため、それらの悩みを解決することができます。ご相談があればいつでも船井総研までご連絡ください。
 
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