新型コロナウイルス感染症に罹患された方、体調を崩されている方、影響を受けられている方へ、謹んでお見舞いを申し上げます。いつも本キュレーションサイトの記事をお読み頂きまして誠にありがとうございます。船井総合研究所人材ビジネス支援部です。
「人材不足が深刻なドライバー業界において、採用を他社よりも優位に行うにはどうしたら良いか?」この記事では、自社の採用力を強化したいと考えている物流事業社様、タクシー・バスドライバー事業社様を対象に、その手段として人材紹介事業へ参入することのメリットとポイントを紹介しています。
人材紹介事業に参入しドライバーに特化した人材紹介を行うことにより、他社に人材を紹介しつつ良い人材がいた場合は自社の採用フローに案内することで、自社の採用活動を強化することができます。この機会にぜひご一読くださいませ。
1.人材紹介事業参入のメリット
この章では、自社の採用活動強化のために人材紹介事業を行うことによるメリットを二つ紹介します。
メリット①:採用コストが削減できる!
一つ目のメリットは、採用コストが削減できるということです。
通常、自社で採用する人材の求人募集を行う際には、採用活動のための費用がかかってしまいます。ですが、人材紹介事業を行いながらそこで集めた人材を自社で採用することができれば、自社の採用活動だけのためにコストを掛ける必要がなくなります。したがって、人材紹介事業で売上を出しつつ自社の求人採用も行うことができれば、自社採用に掛かるコストは0になります。
つまり、人材紹介事業を行いつつ自社採用も行うことが出来れば採用のコストを削減することができ、場合によっては利益を出すこともできるかもしれないというメリットがあります。
メリット②:良い人材を自社に獲得しやすくなる!
二つ目のメリットは、良い人材を獲得しやすくなるということです。
通常、自社採用のために人材募集を行う際は、自社の求人枠を埋められるだけの人数を集めればよいため、そこまで多くの求職者を集める必要はありません。そしてその場合、採用する人材はそこで形成された母集団から選ばなくてはなりません。
しかし人材紹介事業を行う場合、他社に紹介するための求職者を集めなければならないため、必然的に自社採用のためだけの人材募集よりも多くの求職者を集める必要があります。そして、そこで集めた求職者を自社採用の母集団とした場合、通常の自社採用のためだけの採用活動よりも大きな母集団となります。
加えて、そこで集めた求職者の中には、本来自社の求人では様々な要因により集めることが出来なかった求職者も存在する可能性があります。つまり、自社採用のためだけの採用活動では本来接点を持つことが出来なかった、良い人材とも接点が持てる可能性が高まると言えます。
従って、人材紹介事業のための人材募集を行うことにより、より多くの多様な人材を集めることが出来るようになるため、より自社の求人にマッチした良い人材を獲得しやすくなるというメリットがあります。
2.人材紹介事業参入のポイント
この章では、人材紹介事業参入のポイントを三つ紹介します。
ポイント①:集客を安定化させる
一つ目のポイントは、集客を安定化させることです。ここでの集客とは、人材紹介事業で他社に紹介するための求職者を集めることを言います。
集客の安定化が大切な理由としては、集客が不安定だと先に説明したメリットを得られなくなるからです。集客ができなければ、それだけ自社採用のための求職者の母集団も小さくなってしまうため、良い人材と接点を持てる可能性が少なくなってしまいます。
そして集客ができなければ、人材紹介事業としても紹介できる人材が少なくなってしまうため売上が上がらず、自社採用の採用コストの削減に繋がりません。
集客の方法としては、「ハローワーク」「求人情報誌」などの方法や、「スカウトメール」「求人特化型検索エンジンへの掲載」「自社LPの作成」「オウンドメディアの利用」といったWeb媒体を用いた方法など様々ありますが、安定した集客を実現するには特定の方法に固執せず、常に様々な方法で集客を行うことです。
そして様々ある方法の中でも、絶対に疎かにしてはならないのがWeb媒体を用いた集客です。何故なら、新型コロナウイルスの感染拡大により、求職者の多くが求職活動をWeb上で行っているからです。したがって、より多くの求職者と効率よく接点を持つためにはWeb媒体を用いた集客が欠かせません。
ポイント②:多くの求人を獲得する
二つ目のポイントは、多くの求人を獲得することです。
求人獲得が大切な理由としては、一つ目のメリットである自社採用の採用コストを削減するためです。多くの求職者を集めることができたとしても、売上を上げるためには集めた求職者を他社に紹介し、求人案件を成約させなければなりません。そして、多くの求人を集め成約数を上げれば求職者の集客にも良い影響を与えることができます。
多くの求人を獲得するためには、求人を行っている会社への営業が必要ですが、実績の無い状態で営業に行っても求人掲載の獲得が難しい場合があります。したがって、まずはエリアを絞って人材紹介事業を行い、そのエリアである程度の知名度を得てから紹介エリアを広げていくことをお勧めします。
ポイント③:既存事業者との差別化を図る
三つ目のポイントは、既存事業者との差別化を行うことです。
既存事業者とは、自社が紹介事業を始めようと考えているエリアで、既にドライバーの人材紹介を行っている人材紹介事業者のことです。人材紹介事業は成長市場であり、平成24年から平成30年までの6年間で、毎年約1000社もの事業所が新規参入している程です。
したがって、人材紹介事業を立ち上げ事業を維持させるためには、それらの既存事業者との競争に生き残らねばならず、そのためには差別化が必要となります。
差別化の方法には様々ありますが、そのひとつの例としてポジショニング戦略というものがあります。人材紹介事業におけるポジショニング戦略とは、どのような層の求職者を集客し、どのような層の求人情報を集めマッチングさせるかということです。
そして、人材紹介事業におけるポジショニング戦略のひとつとして、「業界・業種特化型」というものがあります。これは、特定の業界や業種に特化した求職者と求人を集めマッチングさせるという戦略です。この戦略の強みは、特定の業界・業種に特化することにより、その業界・業種の求職者や企業に合ったサービスを提供できるという点です。それにより、多くの業界・業種の人材紹介を行う他の事業者と差別化を図ることができます。
3.まとめ
ここでは、人材紹介事業参入のポイントを三つ紹介しました。
ここで全てのポイントを紹介することはできませんが、採用活動の一環として新たに人材紹介事業に参入する事業者様の参考になれば幸いです。
とは言え、参入する上で知っておいていただきたいポイントは他にも様々あります。それらに関しては、船井総合研究所開催のセミナーにてご説明させていただければと思います。奮ってご参加いただけますと幸いです。
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Point!
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開催概要
2020年12月7日・17日・21日・25日
(計4回分開催)
※いずれも、13:00~16:30開催予定
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