慢性的に人手不足な看護師。採用したくてもなかなか難しいし、ターゲット像が分からないという方もいるかと思います。本記事では看護師が務める病棟別の特徴を基に、向いているターゲット例をご紹介しています。
看護師の仕事や現在の採用市場について
看護師とは国家資格の一つであり、「看護師国家試験」に合格し看護師免許を取得することが必須となります。
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看護師の仕事内容
その仕事内容として、大きく次の3つがあげられます。・医師の診療や診察の補助
・疾患やけがを負った人への医療ケア(身の回りの世話など)
・患者さんやその家族に対する精神的ケア医師が行う診察の補助や、怪我人などへの医療ケアをするイメージの強い看護師ですが、病棟によっては、患者さんの心のケア(治療へのモチベーション管理)に対する比重が高くなります。
また病院で働く場合、日中勤務だけでなく夜間勤務があり報酬が増えることや、最先端医療や専門的な知識が身につくなど看護師としてのキャリアアップが図れます。
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看護師の採用市場
ここでは看護師の有効求人倍率や就業者数の推移から、看護師の採用市場について考えていきます。
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- 参考:
・日本看護協会「2017年度 『ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人に関する分析』 結果」https://www.nurse.or.jp/
・厚生労働省「一般職業紹介状況(平成25年4月分)」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000032o5h.html
「一般職業紹介状況(平成29年9月分)」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000181585.html
「一般職業紹介状況(令和2年3月分及び令和元年度分)について」https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00034.html - 表は青が全体、赤が看護師のそれぞれ直近の有効求人倍率を表しています。全体の推移を見ると、リーマンショックを乗り越え順調に推移していた求人倍率が、令和元年12月以降、新型コロナの影響で減少していることがわかります。
- 次に看護師の推移を見ると、常に2倍を超えているなど基準値が高く慢性的に人手不足であることがわかります。
- 看護師が働く病棟別の特徴参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2020年(令和2年)3月分結果」https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
- また就業者数の推移を見ると、製造業や宿泊業・飲食業はコロナウィルスの影響で失業者数が出ているのに対し、医療・福祉は増加していることが分かります。以上のことから、看護師は不況にも強く今後も売り手市場が続くと予想されます。
看護師が働く病棟別の特徴
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急性期病棟
まず急性期とは簡単にいうと「病気になりはじめた時期」のことです。病気やけがによる症状が急速に出現・変化するため、患者さんへの身体的・精神的な負担が大きい時期とも言えます。したがって、逐一、状況報告・素早い判断・迅速な対応などスピード感のある働きが求められます。また急性期病棟では、急性期の患者さんの治療を短期かつ集中して行うことを目的としています。症状によっては検査や処置、手術が必要であり、非常に入退院(または転院)が多いという特徴があります。したがって、そこで働く看護師は患者さんの精神的ケアよりも、医師の補助・術前術後のケアに比重のおいた仕事が多い傾向となります。
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回復期リハビリテーション病棟
患者さんの容態が危機状態である急性期を抜け出すと、回復期に入ります。この時期の患者さんにはADL(日常生活動作)の改善や、失われた機能の再獲得を目指してもらいます。よって、「在宅復帰・職場復帰を目指す場所」とも言えるこの病棟では、看護師の他にもリハビリ専門医やセラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)、介護職員など多くの人員がチームとなり患者さんを支援する必要があります。
ここでの看護師としての主な役割は患者さんの、身体状態の管理・リハビリ看護・患者さんとご家族の精神的ケア・医療チームの一員としての連携やマネジメントです。急性期と違い、患者さんやその家族とゆっくり・じっくりと関わることができることも特徴の一つです。
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慢性期病棟(療養型病院)
急性期や回復期を退院したのち、長期に療養が必要な患者さんの受け入れ先となっているのが慢性期病棟です。患者さんの病状は比較的安定しているこのステージでは、再発防止や体力維持を目指し治療に取り組む必要があります。患者さんが治療に対して後ろ向きになってしまう場合もあるので、その気持ちを受け止めながら社会復帰を後押しなど精神的ケアをすることが大切です。
また慢性期は、経過がゆっくりなため患者さんとの距離が近く、一人ひとりとじっくり向き合い関わるところにやりがいを見出せます。他のステージと比べ急務が少ないので、子育てとの両立もしやすいという特徴もあります。
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採用活動におけるマーケティングの意味と必要性
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- 次に採用活動におけるマーケティングについて触れていきます。いわゆる「採用マーケティング」とは、簡単に言えば採用活動にマーケティングの考え方を活かした取り組みのことです。これにより人材獲得だけでなく、採用活動を行う媒体、社内の制度・人材の受け入れ態勢強化などの取り組みに繋げることができます。
また、人口減少により他産業でも人材獲得競争が激化しているため、まだ就職・転職を考えていない潜在層もターゲットとし戦略的にアプローチをかける際にも役立ちます。 - 病棟別採用ターゲット
ここまでの急性期・回復期・慢性期の内容を基に、採用ターゲットの例をそれぞれあげてみます。
ターゲット例 | |
急性期 | ・医師の補助や医療ケアの知識・スキルアップを目指したい方 ・体力に自信がありテキパキ働くのが好きな方 ・夜間勤務で稼ぎたい方 |
回復期 | ・医師や作業療法士などとチームケアを行いたい方 ・リハビリの知識を深めたい方 ・患者さんやその家族とじっくり関わりたい方 ・ブランクのある方 |
慢性期 | ・子育てママなど(プライベートの時間も取りたい方) ・ブランクのある方 ・患者さんやその家族とじっくり関わりたい方 ・介護に関心のある方 ・医療依存度の高い患者さん向けの医療ケアを学びたい方 |
それぞれの特徴も踏まえると「慢性期>回復期>急性期」の順番で患者さんとじっくり関わることができる、落ち着いて仕事ができると言えます。
逆に「急性期>回復期>慢性期」の順番で報酬が高い傾向にあります。
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まとめ
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- 本記事では病棟別に看護師の仕事内容や、そこで働くことが向いている人(ターゲット)の例をあげました。もし、「実際の現場で、看護師の採用や定着に困っている」「事例なども交えて、もう少し詳しく知りたい」という方がいらっしゃいましたら
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